いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

小説

「落花流水」山本文緒

落花流水 (集英社文庫) 作者:山本 文緒 集英社 Amazon 1967年から2027年までの60年間が 主人公である「手毬」の人生を中心に描かれる。 シングルマザーの母親の律子に振り回され みじめな子ども時代を過ごした手毬。 高校生の時、母親が裕福な男性と再婚した…

「橋を渡る」吉田修一

橋を渡る (文春文庫) 作者:吉田 修一 文藝春秋 Amazon 物語は、春、夏、秋、冬の4部構成。 2014年、実際に起こった東京都議会での 「自分が早く結婚したらいいじゃないか」「産めないのか」といった セクハラヤジを軸に そのニュースに接しながら日常を送る …

サインの出る場所

体調が下降気味だなと自覚する前には たいてい、体のどこかに何らかのサインが現れる。 そのサインのおかげで、生活を見直して 早く寝てみたり、暴飲暴食をストップしてみたり お風呂にゆっくり入ってみたりしながら 体調をもとに戻していける。 こうして、…

幼いころから、花が好きな子どもがいる。 子どもの頃、学校の教室に飾る花を家から持ってきたり 美化係なんかを率先してやる子がいたりした。 ワタシはそういうのに、ほとんど関心がなかった。 その頃のわたしの興味や関心と言えば、本やテレビなどの人工物…

「恋愛中毒」山本文緒

恋愛中毒 (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 物語は、元カノのストーカーまがいの行為に悩む井口の語りで始まる。 井口は、元カノの追撃から逃れるべく、夜逃げ同然で転職した。 転職先の職場には、パートの中年女性「水無月」がいた。 水無月は、…

感謝の矢印

昨日ブログを更新したあとに、そうかと気づいたことがあった。 子どもから、若い人からの感謝なんていらない。 若い人は、年長者にどんどん甘えて 図々しく生きてほしいと書いた後、はっとした。 感謝しなくちゃいけないのはどちらなのかと。 こんなに下手ク…

メダカを飼う

昨年の夏ごろからメダカを飼い始めた。 きっかけは、息子がペットが欲しいと言い出したから。 息子の言うペットが犬や猫を指していることは 重々承知している。 昔、実家で、犬を飼っていたことがある。 彼らの可愛いことと言ったら、、 今でも目に浮かぶ。 …

「かがみの孤城」辻村深月

かがみの孤城 作者:辻村深月 ポプラ社 Amazon 中学1年生の「こころ」は、学校でひどいいじめを受け、不登校になった。 家の中で、不安と恐怖にさいなまれながら過ごしていたある日 自分の部屋の鏡が突然輝き、こころは鏡のなかに吸い込まれるところから 物語…

風とぺえ

風とぺえに癒されている。 「藤井風」と「ぺえ」 風くんの歌を聴きながら 来し方行く末を思って、前を向き ぺえちゃんのYouTubeチャンネルで 彼女の言葉を聞きながら 今を思い、自分を見つめる。 20代の彼らに、アラフィフの心が洗われる。 これはいったいな…

学校行きたくねえ~

冬休みも終わり、今日から、新学期。 学校が始まった。 今朝、中学生の長男は、朝食のテーブルにつくなり一言。 「あーー、学校行きたくねえ~」 今朝、日本中で、多くの子どもたちが 学校に行きたくねえ~と思いながらこの時間を過ごしていると思うと 一瞬…

自縄自縛

長女には、本当に手を焼いた。 よく言えば、活発。 悪く言えば、危なっかしい。 彼女の頭には、次から次にアイデアが浮かぶようで そのアイデアを吟味することなく、即行動する。 幼いころから、けがやトラブルが絶えず ハラハラしどおしだった。 危ないから…

お正月

今年もお正月がやってきた。 と書いてみて、ふと思う。 さて、お正月というものはやってくるものなのだろうか。 人間がお正月という時間に向かっているのだろうか。 などと、新年早々、面倒くさいことを考える自分がいることを考えると 人間は動かず、動く時…

「パチンコ 上」「パチンコ 下」ミン・ジン・リー

パチンコ 上 (文春e-book) 作者:ミン・ジン・リー 発売日: 2020/07/30 メディア: Kindle版 パチンコ 下 作者:リー,ミン・ジン 発売日: 2020/07/30 メディア: 単行本 物語の面白さに引き込まれ、あっという間に読み終えた。 ワタシの中の小説ランキングで、5…

「自転しながら公転する」山本文緒

自転しながら公転する 作者:山本文緒 発売日: 2020/09/28 メディア: Kindle版 山本文緒の小説に夢中になるのは 人間の狭量さとそれゆえの人間の弱さが 自分と重なって、胸をキリキリと締め付けられるからだ。 本著は、都と貫一の恋愛物語であると同時に 今を…

「命売ります」三島由紀夫

命売ります (ちくま文庫) 作者:三島 由紀夫 発売日: 1998/02/24 メディア: 文庫 いわゆる普通の日常に価値を見出せなくなった時 人は、生きる意味を失う。 会社に勤め、家族を持ち、社会システムに組み込まれてしまうことが 人間が生きるということなのかと…

「青い鳥」 重松清

青い鳥(新潮文庫) 作者:重松 清 発売日: 2013/10/04 メディア: Kindle版 子どもが通う学校にムラウチ先生がいたらいいなと思った。 ワタシが通った学校にムラウチ先生がいたらよかったなと思った。 学校だけでなく、ムラウチ先生のような大人が 子どもたち…

「半沢直樹1 オレ達バブル入行組」 池井戸潤

半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) [ 池井戸 潤 ]価格: 858 円楽天で詳細を見る 大ヒットドラマ「半沢直樹」の原作本を 今更だけれど、読んでみた。 ドラマを見ていただけに、本を読めば、映像がよみがえった。 ドラマを見たときは、大げさだ…

「路上のX」桐野夏生

路上のX (朝日文庫) 作者:桐野 夏生 発売日: 2021/02/05 メディア: Kindle版 先進国でありながら いや、もうすでに経済的にも先進国でないかもしれないが ジェンダーギャップの大きい いまだ男社会のこの日本という国。 男社会のなかで、弱者は、女であり、…

「仮面の告白」三島由紀夫

仮面の告白 (新潮文庫) 作者:三島 由紀夫 発売日: 2020/10/28 メディア: 文庫 三島由紀夫の日本語は、なぜこれほど美しいのか。 情景描写、心理描写を巧みな日本語で表現する 三島以外の日本人がいるのだとしたら、教えてほしいものである。 とはいえ、私が…

「デフォルト」相場英雄

デフォルト〔債務不履行〕 作者:相場 英雄 発売日: 2012/09/14 メディア: Kindle版 経済小説は、めったに手に取らない。 経済用語が頻繁に飛び交い、登場人物が多く それらを追うのに精いっぱいでなかなかストーリーを楽しめないから。 とはいえ、そんな苦手…

大合唱

息子の夏休みも終わり今日から、学校が始まりました。夏休み最後の昨日、夕食の準備をしていると突如、子どもたちの大合唱が聞こえてきました。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜夏休み最終日の昨日、息子は近所の子どもたち…

お盆トラウマ

梅雨はあけたはずなのに、ここのところずっと雨が続いています。窓を開けたいのに、開けられず洗濯物を外干ししたいのに、外干しできないのはなんとも大きなストレスです。この2、3日、心身ともに不機嫌なのはこのストレスのせいだと思っていましたが昨日…

氷をやめてみた

ふと、そういえば、冷蔵庫の自動製氷機っていつから当たり前のようになってしまったのだろうと思いこの夏は、自動製氷を止めてみました。意外に全然問題なくて、びっくりしています。今日は、氷をやめてみた話を書きたいと思います。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

今頃、HAND CLAPの毎日

毎日暑い日が続いています。普段、運動という運動は、特にしませんが運動のかわりにと、買物にはできるだけ車を使わず、歩いたり、自転車を使っていくようにしています。しかし、夏は、暑さにまけてしまってどうしても車で買物に行ってしまいます。すると、…

若い人の力

今日は、久しぶりのいい天気。洗濯物を思う存分ベランダに干して気持ちいい朝を迎えました。気持ちいい朝ついでに窓を開け放って、掃除をしていたら思わず、扇風機まで掃除したくなりました。分解してみると、枠や羽根にべたついたホコリがびっちりついてい…

ふるさと納税、いざ出陣

政府のコロナウィルス緊急対策の税金の使い方に怒り心頭の毎日です。普通の人が働いて、納めた税金を数千億円も投じて作って配ったアベノマスク。コロナ拡大中のさなかに、突入したgo to キャンペーン。そして、もう、開催、無理でしょっと誰もが思ってる東…

バランス

私には、今、卵巣がひとつしかありません。20数年前、良性の腫瘍ができて、左側の卵巣を摘出したからです。普段は、すっかり、そのことも忘れているのですが今朝、なぜか、ふと、そのことを思い出しました。今日は、人間の「バランス」について書いてみた…

GO TO キャンペーンの怪

コロナウィルスがふたたび蔓延し始めた、この国で、今go to キャンペーンとかいう、耳を疑うような政策が本気で行われようとしています。今日は、この旬な話題について、語ってみたいと思っています。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

天災と人災の国

今、九州では、豪雨による大きな被害が出ている。ここ数年、毎年日本各地で大規模な自然災害が起きている。豪雨、台風、地震、大雪。。。時々なんとなく思ってしまう。ああ、このまま日本の国土はなくなってしまうのではないかなあと。地球の環境変化や地殻…

自分と向き合う

ふと、私は今、人生で最も鏡を覗き込んでいるかもしれないと思った。顔にできた、しみにしわ、肌のくすみ。。頭には白い髪。。年齢には抗えないんだから顔や髪の変化は受け入れるしかないよねっとどこか開き直ってきたが(ただのめんどくさがりとも言うが、…